◇◇ 乳製品 ◇◇

◇チーズの形を変えたナポレオン
◇「パン、ワインそしてブルサン」 ◇「アルプスの少女ハイジ」登場するチーズ料理
◇「醍醐味」の醍醐はチーズのことです ◇贈り物にお薦めチーズ



チーズの形を変えたナポレオン


スーパーなどにいろいろな種類のチーズが並ぶようになりました。なかでもユニークなのがヴァランセというシェーブルチーズ(山羊乳)。ピラミット型の上の部分を切り取ったような形で表面には黒い灰がまぶしつけてあります。中は真っ白で爽やかな酸味があり、サラダやオードブルのカナッぺに添えると美味しく食べられます。灰はシェーブル特有の酸味を和らげたりるためにまぶしてあるとか。
このチーズの原産国はフランス、ロワール河流域のベリー地方。ヴァランセの名前はナポレオンの外相タレーランのお城の名からとったものです。元々ピラミット型のチーズでしたが、エジプト遠征に失敗したナポレオンがタレーランのもとを訪れたおり、ピラミットに似たチーズがだされ腹を立てたといいます。それ以来、チーズの上の部分を切り落とした形で作られるようになったようです。こんな逸話をつまみに白ワインなど飲むとよりいっそう美味しいお酒になるでしょうね。



「アルプスの少女ハイジ」登場するチーズ料理


スイスの代表的なチーズ料理といえばチーズフォンデュが有名ですが、ラクレットと呼ばれる料理をご存知でしょうか?チーズの切り口を暖炉や専用のオーブンで溶かして、その部分を削ぎ取って茹でたじゃがいもにのせて食べる料理です。ラクレットとは「削る」という意味の仏語「ラクレ」に由来。それがチーズの名前と料理名を指すようになりました。このチーズは円盤形で、直径30cm、重さ6kgとかなりおおきいものです。有名な「アルプスの少女ハイジ」の中で、ハイジが棒の先にチーズを刺して暖炉で温めて溶かしていたチーズはこのラクレットだとか。家庭ではフライパン、電子レンジを利用すれば手軽にできます。寒い夜には茹でたてのじゃがいもに熱々チーズのせてフーフーいいながらいただきたいですね。お勧めです!

(参考)チーズを利用した温かい料理



「パン、ワインそしてブルサン」


ブルサンは古くからあるチーズではなく最近誕生したチーズです。(1957年)フランスでは『パン、ワインそしてブルサン』というおきまりフ レーズがあるほど人気があります。もともとノルマンディ地方の家庭で、クリームチーズにガーリックやハーブを混ぜて食されていたもので、1957年、フランソワ・ブルサン氏によって商品化されたものです。このチーズはパンやワインとの相性はもちろん、ディップやカナッペ、茹でたじゃがいもやパスタにあえたり、ステーキソース、オムレツの具などあらゆる料理の隠し味になります。
ブルサンにはいろいろな種類がありますが、特に使いやすいのはハーブとにんにくの入っている「ブルサン・アイユ」。他には「ポワブル」(胡椒入り)、「プレーン」などもあります。



贈り物にお薦めチーズ


もうすぐ、バレンタインデーですね。今週はロマンチックな逸話のあるチーズを紹介します。ヌーシャテルというノルマンディー産のハート型の白カビチーズです。フランスの百年戦争の時、激戦地ノルマンディー地方のヌーシャテル村でのことです。フランス人の少女が敵国であるイギリス兵士に恋をしました。その少女が純白のハート型のチーズをつくって送り、彼のハートを射止めたというロマンチックなお話が残っています。このチーズには、色々な形のものがありますが、このハート形をしたものが最も印象的で人気があるそうです。皆さんがよくご存知のカマンベールよりはちょっと塩味が効いています。
バレンタインデーにはチョコレートもいいですが、チーズ好きな方でしたらチーズとワインという組み合わせもお薦めです。クリスマスなどの贈り物にも最適です。

(参考)ハートラベルのあるワインは



「醍醐味」の醍醐はチーズのことです


スーパーなどにはたくさんの乳製品が並んでいますが、この乳製品は近代になってから日本に入ってきたと思っていませんか?実はとても古くから、日本でも作られていたのです。日本での牛乳使用は、大化改新(645年)の頃にさかのぼります。百済の帰化人医師である知総の息子福常が、日本に搾乳技術を伝え古代乳製品を作ったとされています。牛の乳を加熱濃縮してクリームチーズのような乳製品「蘇」を作り、これを精製してバターのような乳製品「醍醐」を作ったとされています。これらの乳製品は、貴族階級の人たちの栄養源となり、特に、醍醐は味としても最上であったことから、最高に美味しいものに対して「醍醐味」といわれるようになりました。仏教などでは、悟りの最高の教えのたとえとして使われています。しかし、乳製品を口にしたのは貴族だけで貴族社会の衰退とともに、乳製品は姿を消します。再び登場するのは1790年徳川吉宗の時代です。ちなみに醍醐天皇は、「醍醐」という乳製品の名前を用いて仏教を信仰したそうです。





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