利休箸の由来
千利休はお客様を招く日には
必ず朝、吉野より取り寄せた赤杉の箸材を、お招きしたお客様の人数分だけ、
利休自ら、一膳一膳、心を込めて小刀で両端を細く削って作ったといわれています。
杉の削りたての香りもお客様に差し上げたいとの心使いから
お招きする日の朝に、そのお客様のためだけの箸を用意したそうです。
その心遣いがお客様に喜ばれたことでしょう。
形状
両端が細い ”ハレの箸” を使うのが礼儀!
両端が細い両細で中央は太く平らになっている中平両細の両口箸です。両細になっているのは、片方を神が使いもう一方の端を人が使うためです。ハレの日、祭りなどで神に接する場合、神と人とが同じ箸を使い、共同飲食することで、神の魂を呼び込もうとの願いからです。
素材
柾目(まさめ)が美しく、芳香もあり、感触が優しい、そんな最高級品は、いうまでもなく 吉野杉の箸です。現在では、茶懐石だけでなく、高級日本料理店で使用されています。
吉野杉には赤柾と白柾がありますが、最高級のお箸は赤柾です。赤染は、白柾利休箸を染めたものです。
”ハレの箸”と”ケの箸”
日本には昔からハレの日とケの日がありました。祭りとかお祝いの日(非日常的な、特別に改まった日)をハレの日といい、その他の日(日常的、普段の日)をケの日といいました。ハレの日(年に数回)には、魚・餅・酒などのご馳走が食べられたんですね。ケの日には粟、芋など粗末なものを食べていました。今日ではハレの日、ケの日を区別なく美味しいものを食べています。しかし、なにかおめでたいことがあった時には、赤飯を炊いたり、お正月にはお節料理などを用意するなどとして現在に残っています。
箸にもハレの箸とケの箸があります。ハレの日には両端が細い両口箸 ”ハレの箸”、ケの日には片方だけが細い片口箸 ”ケの箸” を使います。中でも柳の素材の祝箸は箸の中の箸とされています。祝箸はお正月だけでなく、婚礼、成人式、誕生祝、お節句、喜寿祝といったあらゆるお祝事の際に広く用いられます。雪どけを待ちきれないかのように真先に芽吹く柳の木を使うのは、縁起が良く、心を清め、祝いの膳に節度を正す気持ちがこめられているからです。これに替わって千利休は茶懐石に使う箸として吉野杉の赤身で取った「中平両細」の利休箸を作り出しこれを「ハレの箸」としてつかわれている。両端が細い両細で中央は太く平らになっている中平両細の両口箸です。
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