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Arrival information (入荷情報)


2024/10/28 箸勝本店 入荷! 1
2024/11/13 京都白木屋 再入荷!
2025/02/26 廣川純 再入荷 1

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『紫蘇 ― 梅雨に香る「蘇り」の葉』
 梅雨の合間、庭の一角で紫梅雨の合間、庭の一角で紫蘇の葉が雨粒を乗せ、静かに揺れています。しっとりとした空気の中で、その香りは驚くほど鮮やか。紫蘇(しそ)は、湿気の多い日本の初夏にこそ際立つ香味野菜です。
 「紫蘇」という名前には、古い中国の伝説が由来しています。ある若者が貝毒にあたって命の危機に陥ったとき、薬草を煎じて飲ませたところ、奇跡的に回復。その薬草が「紫色の蘇葉(しそよう)」であり、「蘇る」命の葉として「紫蘇」と呼ばれるようになったと伝えられています。
 紫蘇は中国原産で、紀元前から薬草として使われてきました。日本には古代に伝わり、奈良時代には薬用植物としての記録もあります。赤紫蘇は梅干しやしば漬けの色づけや防腐に、青紫蘇は薬味として食卓を彩ってきました。
 梅雨は食べものが傷みやすい季節。そんな時代背景の中で、紫蘇は防腐や殺菌の作用を持つ薬味として重宝されてきたのです。
 雨の季節を煩わしく感じる日もありますが、雨があるからこそ育つ植物があり、その植物が私たちの食卓に香りと滋味を届けてくれる。紫蘇の葉一枚を摘んで香りを吸い込むと、「蘇る」という言葉がふと心に浮かびます。